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まずは、電磁波の意味と性質について

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「電磁波」は、「電」・「磁」・「波」の複合語

電磁波とは「電」「磁」「波」の複合語です。

「電」=「電気」=「電場(電界)」と、
「磁」=「磁気」=「磁場(磁界)」の、

両方の性質を持っています。
そしてこれらは「波」の形状をしています。

たくさんの種類の電磁波がある中で、私たちの生活の中で顕著に増加傾向を示しているのが、「家電製品等から発生する電磁波」と「携帯電話等から発生する電磁波」です。

相対的に、周波数の低い家電製品等の電磁波は「低周波」と呼ばれ、周波数の高い携帯電話等の電磁波は「高周波」と呼ばれています。

この2つの違いは、家電等の低周波の電磁波は、電気の副産物として無駄に発生しているものであるのに対し、携帯電話等の高周波の電波は、目的があって意図的に飛ばしており、いわば必要悪と言い換えることができます。

携帯電話から高周波電波を取ってしまうと、電話としての機能を失ってしまい使い物になりませんが、家電製品から低周波電磁波を取り去っても、家電としての機能は電力が供給されている限り失われません。

当社が推進する電磁波対策は、家電製品等からの副産物としてムダに発生している低周波の電磁波を除去することを特に重視しています。

「電磁波」の危険性はどう見るの?

日本電磁波協会(以下EMFA)では、測定及び対策の対象としている低周波の電磁波(電場・磁場)について、住まいのセーフティガイドラインを策定し、安全の評価基準としています。

電場基準:25V/m以下
磁場基準:2.5mG(0.25μT)以下

■ 安全基準の根拠

①MPR-II(スウェーデン:VDT電磁波規制ガイドライン)

交流電場:25V/m以下
交流磁場:2.5mG以下

スウェーデンで1990年に策定されたパソコンのモニターから発生する電磁波に対する安全基準。欧州をはじめ、電磁波対策を打ち出している多くの国・組織などで策定する安全基準の基礎とされています。EMFAでは、モニターから発生する電磁波(極低周波)とその他の家電製品や電気配線から発生する電磁波が同周波数帯であることから、住まいの電磁波環境も同様にあるべきと考え、基準策定のベースとしています。

②バウビオロギー(ドイツ:寝室領域におけるバウビオロギーの指針値 SBM-2015)

交流電場:1V/m以下(問題なし)1~5V/m(さほど問題なし)5~50V/m(かなり問題あり)50V/m以上(極めて問題あり)

交流磁場:0.2mG以下(問題なし)0.2~1mG(さほど問題なし)1mG~5mG(かなり問題あり)5mG以上(極めて問題あり)

ドイツ語のBau (建築、構成)、Bio (生物、生命体)、Logos(科学、精神)の3つの語源となった造語で、「人と自然環境との調和を目的とした精神性(理性)の高い建築」を意味します。建築生物学。
住まいを第三の皮膚として捉え、建材材料も皮膚機能を果たすべく、合成化学物質を含まず、かつ調湿性能をもった自然素材を中心に使っていくことなどが特徴の一つ。

住まいの4大環境要因として「空気」「熱」「湿気」と並んで「電磁波」について言及されており、住環境の不可欠な要素として指針が設けられている。

③日本国内での測定事例統計

これまでEMFA等が行った住宅における電磁波測定約500棟のうち、統計上の条件が合致する 154 棟、のべ 647 箇所のポイントで実施し、測定した結果を考察しました。

結論として、電気配線から発生する電場の強さが海外の平均値 16.13V/m(WHO 環境保健クライテリア №238)の 10 倍以上である箇所は、木造住宅の2階部分において67%にも及ぶことがわかりました。また、磁場についても、その強さが IARC(国際がん研究機関)による「2B(発がん性があるかもしれない)」と評価された4mG(0.4µT )以上である箇所は、全体の11%であることがわかりました。

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前述のような海外の先行した規定事例をベースに、EMFA調査による国内住宅での電磁波発生実態、各種学術論文および研究報告書、そして日本の住宅事情等、実態に基づいた考察を加え、実現可能な最大限の限界値として、EMFAセーフティガイドラインは設定されています。

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